2012年4月23日月曜日

上達の法則 効率のよい努力を科学する

上達の法則 効率のよい努力を科学する
著者名:岡本浩一

【読み終えて】
学び方のレベルには,初級者,中級者,上級者にわかれていて,その違いを延々!?と本の内容の9割ぐらい述べていた。そろそろ,具体的に効率のよい方法が書かれているかな〜っと読み進むのだが,なかなか,勝手に期待した内容にこなかった。
決して,面白くないわけではなく,なるほど〜っと感じです。
やっと,効率のよい項目として記述されたのが,次の項目で上達へのステップだそうだ。前半,この為の説明だったようだ。
以下,抜粋
上達を極める10のステップ
①反復練習をする
②評論を読む
③感情移入をする
④大量の暗記暗唱をしてみる
⑤マラソン的な鍛錬をする
⑥少し高い買物をする
⑦独自の訓練方法を考える
⑧特殊な訓練から基本訓練に立ち返る
⑩なにもしない時期を活かす。

最後に,印象的なだったのは,著者が終わりにかいた内容だ。
学校教育の機能は大きくふたつをあげることができると,
一つは,『知識習得機能』
もう一つは,『学習性獲得機能』
後者は,学ぶ経験を通して,自分の能力への信頼感や,将来も必要なことを身につける意欲や,自分自身の知的成長と人格的成長についての内発的動機を持たせるという機能であると,書いている。
後者は,大切なことであるが,ここ十数年のゆとり教育のおかげ?で学ぶ機会を削減されたとの認識である。
私も,個人的に共感した部分でもあり,著者が一番,書きたい内容だったのでは思った次第であるが,少なくとも,この本を読んで,最後まで読んでよかったと思えた瞬間である。

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